クビアカツヤカミキリの被害地域と分布全国の最新状況

世界のクビアカ

原産は中国・朝鮮半島・モンゴル・ベトナム。日本のほか、ドイツとイタリアに入り込んでいます。アメリカとイギリスでは、輸入品の検査で見つかっただけで、定着はしていません。

出典 EPPO(ヨーロッパ地中海植物防疫機関)Global Database の分布表(2026年10月10日に取得)https://gd.eppo.int/taxon/AROMBU/distribution

ドイツ 15年で1か所に封じた

2011年、バイエルン州の個人宅の庭のスモモ1本から見つかりました。最初の1本の時点で法的な措置に入り、区域を決め、毎年の検査とフェロモンの罠を続けてきました。感染木は累計189本。2018年の57本から、2025年は1本まで減っています。措置は2028年12月31日まで延長されました(EPPO 2025/064)。

イタリア 4つの州に広がった

出典 EPPO Reporting Service 2025/171(2025年7月)https://gd.eppo.int/reporting/article-8186 。2024年の総説は、イタリアで広がった理由に、農地が細かく分かれていることと個人の庭が多いことを挙げています(Horrocks ほか 2024 Journal of Pest Science)。

アメリカとイギリス 木に届く前に見つかった

どれも港や倉庫の中で、成虫のうちに見つかりました。木の被害はどちらの国でも見つかっていません。イギリスでは、その後も虫も跡も見つかっていません。EPPO の区分は両国とも、いない(検査で止めただけ)です(アメリカは2009年時点の情報による判断)。

定着したドイツは、見つかったとき、虫はもう庭のスモモの中にいて、脱出孔が開いていました。入ったのは2008年か2009年と推定されています。カリフォルニア州は、この虫が定着できる気候で宿主の木も多いと評価しています。定着しなかったのは、気候のせいではなさそうです。

読み方 定着しなかった理由は、原典には書かれていません。生きた木にたどり着く前に見つかったから、というのはこのサイトの推定です。アメリカ当局の元の報告書(2009年)は、本文を確かめられていません。

出典 EPPO アメリカの分布 https://gd.eppo.int/taxon/AROMBU/distribution/US / イギリスの分布 https://gd.eppo.int/taxon/AROMBU/distribution/GB / ドイツの初確認 EPPO Reporting Service 2012/090 https://gd.eppo.int/reporting/article-1917 / イギリス Defra 緊急時対応計画 2022年版 https://planthealthportal.defra.gov.uk/assets/Contingency-plans/Aromia-bungii-v2022.pdf / イギリス 簡易リスク評価 https://planthealthportal.defra.gov.uk/pests-and-diseases/uk-plant-health-risk-register/downloadExternalPra.cfm?id=3818 / カリフォルニア州の害虫評価 https://blogs.cdfa.ca.gov/Section3162/?p=3004

EU 半径100mの木はすべて伐る

2025年12月15日の実施規則 (EU) 2025/2520 で決まりが変わりました。感染木から半径100m以上を感染ゾーンとし、そこにあるサクラ属などの指定植物は、症状がなくても伐ります。その外に2km(封じ込めの区域は4km)の緩衝地帯。区域の外へ苗木・木材・木製の梱包材を出すのは禁止です。

価値のある木は、数が限られていて、毎月検査し、伐るのと同じ効果の手を打つなら残せます(第9条第4項)。

日本との違い 日本が法律で止めているのは 生きた虫 です。EUが止めているのは 虫が入っているかもしれない物(苗木と材)のほうです。日本には苗木と材の移動の規制がありません。

世界の論文と記事 10

見出しは原文のまま。新しい順。古い論文も、いまも読まれている基本の文献として残しています。

2026年9月21日
Japan seeks ¥6.7 billion to fight red-necked longhorn beetles — Anadolu Agency
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2026年8月29日
Rectangular vs Hexagonal Grid Tessellation for Spatial Analysis of Invasive Species: A Case Study of Aromia bungii in Saitama, Japan
˜The œinternational archives of the photogrammetry, remote sensing and spatial information sciences/International archives of the photogrammetry, remote sensing and spatial information sciences論文
2026年7月1日
Group 2 Long‐horned beetles: Aromia bungii Webinar 10
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2026年6月12日
Isolation, characterization and virulence of Beauveria bassiana strain SPT35 against the wood‐boring beetle, Aromia bungii
Pest Management Science論文
2026年5月24日
捕食寄生性甲虫サビマダラオオホソカタムシDastarcus longulus(コウチュウ目:ムキヒゲホソカタムシ科)のクビアカツヤカミキリAromia bungii(コウチュウ目:カミキリムシ科)に対する室内放飼試験
Institutional Repositories DataBase (IRDB)論文
2026年5月23日
Control Efficacy of Long-Lasting Insecticidal Nets against Aromia bungii(Coleoptera: Cerambycidae)
Japanese Journal of Applied Entomology and Zoologyほか2社論文
2025年1月17日
The role of host plants, land cover and bioclimate in predicting the invasiveness of Aromia bungii on a global scale
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2024年5月23日
PM 7/156 (1) Aromia bungii
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2024年5月2日
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Identification of a male-produced sex-aggregation pheromone for a highly invasive cerambycid beetle, Aromia bungii
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